生徒さんから、ご質問をいただきました。
「名古屋帯と京袋帯の違いは何ですか?京袋帯を名古屋帯の代わりに使うことも可能ですか?」
●名古屋帯とは?
現在、最もよく目にする、カジュアルからセミフォーマルまで締められる利用範囲の広い帯のこと。写真のように一重のお太鼓に結ぶことが多いです。
大正時代に名古屋の女学校の先生が考案したと言われていることから、名古屋帯と呼ばれているそう。名古屋帯は、幅が約30センチ、長さが約3メートル60センチ。(帯によって多少違うこともあります。)お太鼓と呼ばれるのは背中に背負う四角の部分。それ以外の胴体に巻く部分が半分に折られて仕立てられていることが多いです。これは開き仕立てや名古屋仕立てと呼ばれています。また、先だけ半分に折られて仕立てられている場合もあります。これは松葉仕立てと呼ばれています。
●京袋帯とは?
京袋帯は、名古屋帯のように胴体に巻く部分が半分に折られておらず、見た目はフォーマルな着物に結ぶ袋帯のようで、端から端まで同じ幅の帯です。表と裏の生地が別々で、縫い合わされています。胴に巻く時、自分で帯を半分に折るので、胴体に巻く部分の幅を調節でき、幅を広くすることもできます。長さが名古屋帯より少し長めで、袋帯よりは短く、名古屋帯と同じ一重のお太鼓に結ぶことが多いです。なので、名古屋帯のお太鼓が結べたら、京袋帯も結べます!お太鼓に結んだら、名古屋帯か京袋帯かはパッと見た感じ分かりません。
●どんな時に締められるの?
名古屋帯、京袋帯共通として、お太鼓結びができるようになると、お友達とのおでかけから、カジュアルなパーティーやコンサートなどのイベント、茶道のお稽古などにも締めていけますよ。